女性から人気の仕事のひとつ看護師。
看護師の勤務先は、病院やクリニックといった医療機関のほか、在宅領域や看護分野など多種多様です。
しかし、看護師は人の命に関わる重大な責任ある仕事です。そこでのプレッシャーや、現場での大変さは計り知れません。
たとえば、この記事のご覧の皆さんはこんなことを考えているかもしれませんね。
- そもそも看護士ってどんな仕事?
- 看護師って実際どれぐらい大変なの?
- 看護師になるメリットは何?
そこで今回は、そんな疑問や不安を解消するべく看護師の仕事の種類・大変なことやメリットについて解説していきます!
詳しくまとめているので、ぜひ参考にしてくださいね!
- 看護職は保健師・助産師・看護師・准看護師の総称
- 看護師になるメリットは7つある
- 看護師は最も深く人に関わる仕事のひとつ
Contents
看護職のお仕事って何?
看護職の仕事をする上で大切なことは「人の心に触れ・寄り添い・力になる」ことです。
そして、看護師は科学的な知識や技術を活用し人々の健康を守り、豊かな生活を送れるように手助けをし、患者の人生に関わる仕事です。
また、保健師・助産師・看護師・准看護師のことを、国の法律のひとつである保健師助産師看護師法に基づいて看護職と総称しています。
ここでは、看護師に関連しながら保健師・助産師も含めて、この4つを一つずつ詳しく解説していきます。
保健師
まずは、保健師について解説します。
保健師は地域に住む住民の安全と健康をサポートする仕事で、その対象は赤ちゃんからお年寄りまで幅広く関わっていきます。
これらの人々の健康保持増進に向けた支援を主な業務にしており、予防や衛生などの活動を中心に行います。
ほかにも、企業や学校などでの職員や生徒の健康管理も重要な仕事のひとつです。
助産師
助産師はご存知の通り、命の誕生に関わる仕事で、助産院の開業もできます。
その仕事内容は、妊娠から出産までの援助を行い出産時には分娩を介助するなど、赤ちゃんと女性の生涯に寄り添う内容です。
誕生してからも新生児ケアを通じて、ママの心配事や悩みを解消する役割もあります。
さらに、思春期や更年期と言った、女性の健康全般を支えることも大切な仕事の一つです。
看護師
看護師は、医療チームの一員として専門的な知識と技術に基づいて、患者さんの心と体のケアをする仕事です。
臨床経験後には、認定看護師専門看護師といったスペシャリストにも挑戦できます。
主な仕事内容は、治療を受けながら生活する患者さんの痛みや苦しみに寄り添うこと。
加えて、患者さんにとってより良い療養環境を作るためにも、医療チームの他の職種との連携を密に仕事をしなくてはいけません。
また、看護師は免許に応じて、病院や診療所・保健所・市町村保健センターといった場所での勤務が可能。
このように、看護師の活躍の場はますます広がっています。
准看護師
准看護師は看護師のサポート役として、医療の診療介助を行います。
主な業務内容は看護師とほとんど変わりませんが、准看護師の場合は医師又は看護師の指示を受けて業務を行います。
ちょうど看護師の見習いのようなもので、准看護は看護師の仕事をしながら看護師を目指していくケースが多くなっています。
看護師になるメリット
このように、看護師は人々の生活を支える素敵な仕事です。そしてそのメリットも数多くあります。
今回紹介したい看護師になる主なメリットは以下の7つです。
- 人の役に立っている充足感がある
- 安定的な給料がもらえる
- 子育てや介護の両立ができる
- 自分の希望には働き方ができる
- 1度辞めても復職しやすい
- 家族の転勤があっても職場に困らない
- 仕事の知識が私生活でも活かせる
このように、さまざまなメリットがあります。
ひとつずつ詳しく説明していきます!
人の役に立っている充足感がある
まず看護師になる一番大きなメリットは、人の役に立っている充足感があることでしょう。
看護師はホスピタル(病院)をもとの意味に持つ、ホスピタリティ(優しさ)を求められます。
言い換えれば、看護師を目指す人の多くは「人の役に立ちたい」と思っている人が多数なのです。自分が関わることで患者の病気を治す手伝いができたり、介助をした時にありがとうと言ってもらえたりと人の役に立っている実感もあります。
このような実感を得た時は嬉しいものですし、これを心の支えにしている看護師も多いでしょう。
ただ、充足感と同時に考えておかないとならないこともあります。
それは患者が亡くなったとき。
看護師にとって充足感を求めることはいいことですが反対に、患者がなくなってしまった時の喪失感は非常に大きいのです。
充足感と同時に心の切り替えを、上手にできるようになる必要もあります。
安定的な給料がもらえる
看護師は安定した給料がもらえます。ほとんどの病院では給料が下がることが少なく、賞与や昇給も定期的に出るでしょう。
この安定感をベースに夜勤手当や遅出手当といったものもあり、そういった意味では頑張れば頑張るほど自分のお給料に反映される仕事でもあります。
子育てや介護との両立ができる
看護師の職場は正社員の他にもパートタイムやアルバイトといった、さまざまな雇用形態を採用しています。
パートタイマーやアルバイトであれば、自分の都合のよい時間に合わせて仕事をすることも可能です。子育てや介護との両立も比較的しやすいでしょう。
つまり、ただでさえ仕事との両立が大変な子育てや介護も無理なく続けることができる仕事のひとつと言えます。
このように、自分や家族の都合をある程度優先できるのも、看護師の大きなメリットのひとつです。
自分の希望に合う働き方ができる
現在では看護師を必要とする病院の数は多くなっており、その専門性は多種多様。求人自体も非常に多くなっており、専門クリニックからの需要も同時に多くなっています。
たとえば、高齢者介護施設での看護師の仕事も最近では多くなってきており、看護に加え介護もできるので介護系の求人も応募できるでしょう。
そうなると、さらに幅広い仕事の選択肢になり、就職や転職に困ることも少なくなりそうです。
一度辞めても復職しやすい
看護師は、1度辞めても就職しやすいことが特徴です。
病院では、ブランクがある看護師に対しての教育制度が充実している所も多く、自分が希望すれば復職は比較的簡単にできます。実際に、病院でもブランクのある看護師求人も多くなっており、これからも需要はますます大きくなるでしょう。
ただ、ブランクがある場合、病院側からすればあなたがどこまで理解して、どこまでできるか任せられるかといった部分が不透明です。
これによって、できないことを任されることケースも。復職の際には、自分にできること・自信がないことを、はっきりと病院に伝えておくことは必要です。
家族の転勤があっても職場に困らない
先ほど説明した通り、看護師は多くの病院から求められています。そのため家族の転勤があっても、再就職は新しい土地でも比較的簡単にできるでしょう。
加えて、基本的に病院はどの都道府県にもあるものです。
自宅から近いところや駅から近いところにも病院やクリニックはたくさんあるので、そういった意味でも再就職に困ることはありません。
仕事の知識が私生活でも活かせる
看護師は仕事の知識を生活でも活かすことができます。特に子育て中であれば、子どもの突然の病気や湿疹などでも慌てることなく正しい対処ができます。
このような場合、医療知識がないと慌ててしまうものですが、冷静に対応することで自分や家族の心の余裕にもつながるものです。
また、子ども以外でも家族の症状を事前に聞いておけば、何科の病院を受診すればいいか分かる点も大きなメリットです。
看護師になるデメリット
上記のようにメリットがたくさんある看護師ですが、デメリットもあります。
もちろん、勤務先が全国にある看護師ですから、このデメリットが全て当てはまるとは限りませんし、パートやアルバイトであれば回避できることもあります。
そのデメリットとは、ズバリ、多忙であることです。
先ほど説明したように、全国の病院では看護師の求人は多くなっています。裏を返せば、それは全国の病院が人手不足だということ。
「もっと人数がいれば充実した看護ができるのに」と思ってしまうシーンも多くなるかもしれません。
また、医院やクリニックによっては日祝日・年末年始も関係なく仕事ですし、患者の急変や救急の対応で残業も多くなりがちです。
帰宅しても家族や友人との時間もなかなか取れないほど、疲労感でいっぱいになる方も多いようです
さらに、看護師は命を預かる仕事。
どんなに体が辛くてもミスは決して許されず、間違いのない判断迅速な対応を常に求められます。
そうなると、やはり精神的な負担やストレスは普通の仕事よりも大きくなってしまうでしょう。看護師は、そういったプレッシャーや疲れと戦っていく必要があるのです。
看護師が働きやすい理由
上記のように、心身ともに疲れてしまうことの多い看護師ですが「働きやすい」と感じている方も実際には多くいます。
たとえば、以下のようなものを働きやすい理由としてあげている看護師もいます。
- 見た目を気にしなくていい
- 悩みや相談を話しやすい雰囲気がある
- 働きが認められやすい
ひとつずつ解説していきます!
見た目を気にしなくてもいい
まず一つ目は、他の職種よりも看護師は見た目を気にしなくても良い傾向があります。
看護師は重労働で夜勤も多くあり「化粧が上手くのらない」とか「服のコーディネートを考える時間がない」といったことはよくあること。
それは、周りの看護師もそうなのでお互いにそれを理解しており、必要以上に外見に必要使う必要もあまりないのです。
むしろ、そういったことから連帯感が生まれたり、仲良くなったりといったこともあるようです。
相談事など話しやすい雰囲気がある
看護師は相談事をしやすい雰囲気があります。仕事に関する相談はもちろん、女性特有の生理や妊娠・出産といった身体に関する悩みも同僚に話しやすい雰囲気のようです。
特に女性特有の悩みは、職場に相談しなければいけないことが多いものの、男性にはなかなか相談しづらいもの。
そんな時、看護師のように女性が多い職場であれば、頼りになる女性の上司もそのぶん多いので相談しやすく頼もしく感じるでしょう。
働きが認められやすい
一般的な企業では割合として男性の方が多く、企業の風習やライフスタイルを理由に女性はなかなか出世ができない傾向にあります。
そんな中、看護師は主任や師長などの管理職に女性が多い職業のひとつです。仕事ができればできるほど、それを認められ管理職になる方も多い傾向になっています。
看護師になったら大変なこと
看護師になったら大変なことは、やはり日々患者の病気や死と隣り合わせであることです。それと同時に、やはり看護師同士の人間関係も複雑になるケースもあります。
たとえば、根も葉もない噂話が絶えなかったり、嫉妬や妬みによって人間関係が複雑になってしまったり…といったこともあるようです。
よくドラマや小説などである、新人看護師への「いじめ」も実際になくはないケースで、周囲に対してやたらと攻撃的な人がいる場合も。
それを原因に深く悩んでしまったりうつ病を発症してしまったりと、環境によっては周りに相談したくてもできずにそのまま退職してしまう看護師もいます。
患者に対するホスピタリティに加え、同僚への配慮や気遣いを多く求められる部分もあります。
いずれにせよ、日々疲れている中で様々な人たちとコミュニケーションをとる必要があるのは大変だと思う方も多いでしょう。
看護師は大変だけどやりがいがある!
ここまで看護師になるメリットやデメリット、大変なことを解説してきました。
看護師は専門職であり、他の企業で働くよりも、さまざまな気遣いが求められる仕事と言えますよね。
確かに人間関係は難しい部分がありますが、ここまで深く人に関わる仕事もなかなかないのではないでしょうか。
この記事を参考に、自分のライフワークやキャリアも購入して看護師の道へ進んでみるのもいいかもしれませんよ。