女性の社会進出が当たり前になった今の時代、「結婚・出産をしても働きたい」と望む人が増えています。
しかし、女性は男性に比べてライフステージの段階が多く、仕事内容や働き方を変えなくてはならないケースが大半を占めているのが現実です。
この記事では、これから結婚・出産を控えている女性へ《段階に応じた働き方》をご提案します。人生のステージの変化に伴い、働き方をどんなふうに変えていく必要があるのか、参考にしてみてください。
- ライフステージの変化を考えて仕事や会社を選ぼう
- 結婚しても仕事をすぐに辞めるのは悪手、3つのパターンで解決できる
- 妊娠、子育て中でも在宅ワークは可能!ネットを活用しよう
Contents
学生時代(アルバイト)
学生時代は本業が学業のため、アルバイト先を選ぶときは「時給・働く時間・働きやすさ」を重視して選ぶことが多いでしょう。
繁忙期の土日や夏休みなどにシフトを入ることができるため、飲食店や販売職などのサービス業が人気となっています。学生時代のアルバイトは社会人になる前に社会を経験できる貴重な時期。いきなり社会人として働くのはハードルが高いですが、アルバイトで社会経験を積んでおけば、仕事の容量や考え方、上司や後輩との接し方などが学べる良い機会です。
学生時代のアルバイト経験や職種は、その後の人生に影響してくることもあります。
就職
高校や大学を卒業したらいよいよ就職。女性が就職先に選ぶ条件として、将来的に結婚や出産をしても働ける会社が理想的だと思います。
参考として、以下のような条件がおすすめです。
・手に職を付けられる専門職や資格職
・女性が活躍できる職種
・産休や育休の社会福祉制度が整っている会社
このように、ライフステージの変化に対応できる職種を選ぶことが大切です。
看護師や美容師といった資格をもっていれば、再就職したいときに大きな助けになるでしょう。「結婚すれば、いつか辞めることになるだろうし…」という考え方は、おすすめしません。
結婚
これからの結婚生活を長い目で見て考えて
結婚をすると「シゴト」に関する自身の身の振り方を考えることになりますが、結婚直後の生活だけを考えるのは危険です。
子どもが産まれた後のことも考えて、慎重に計画しましょう。たとえば、「夫が専業主婦を望んでいるから」と安直に寿退社を決定してしまうと、もしその後働きたくなったとき・働かざるを得なくなったときに、再就職できるパイプが無くなってしまいます。
後になってから「生活のために働きたい」「専業主婦は息苦しい」「辞めていなければ昇進できていたかもしれないな…」と、心変わりや後悔をするケースは少なくないのです。
考えたくはありませんが、万が一、結婚生活がうまくいかなくなった場合、そのあとは?一人で生きていく生活基盤は、残されているでしょうか?一時的に退社をするときも、辞めるのが惜しいような良い職場であれば、同僚たちとの人間関係を完全に断ち切ってしまわないようにするのが賢い方法。
同僚や上司との連絡をたまに取っておく・サービス業ならお客さんとして出入りするなどの繋がりを持っておき、自分のことを覚えておいてもらうと、いつかその絆が役に立つときが来るかもしれません。
寿退社?正社員のまま?パート勤務?
結婚を機に今後の働き方を考える場合、いくつかの選択肢があります。
ひとつめは、そのまま《正社員》で働き様子を見ることです。結婚をしても通える距離であれば結婚生活に慣れるまで働いてみて、子供が欲しいと思ったり妊娠したりした場合に今後のことを考える、という選択肢でも遅くありません。福利厚生の整った正社員で働けることはとてもありがたいこと。せっかく掴んだ就職先、結婚をしても続けてみるのが一番のおすすめです。
ふたつめは《時短勤務》です。万が一、結婚のために職場が大幅に遠くなってしまった場合には、就業時間が短くなる時短勤務が有効です。職場から遠くなったからといってすぐに退職するのではなく、時短勤務で様子を見るといった働き方も考えておくと良いでしょう。会社の制度はしっかりと使って、働きやすい環境を整えます。
三つめは《パート勤務》です。旦那さんから「専業主婦になって欲しい」と言われた場合は、辞める選択をする前に、パート勤務で勤務時間を大幅に減らし旦那さんの扶養に入るという手段もあります。旦那さんの意見も尊重しつつ、自分の「働きたい」という気持ちも捨てない一番の方法ではないでしょうか。
番外編として《在宅勤務》を取り入れている企業もあります。この働き方は職種に限りがありますが、データ入力などのパソコン関係・工場の内職などが当てはまるでしょう。自分にできそうな仕事があれば、退職を決める前に一度上司に相談してみてはどうでしょうか。
結婚はライフステージの大きな変化のひとつ。結婚を機に自分の働き方を見直すと、負担が減り働きやすくなります。「前例がない」「うちの職場は無理そう」と諦めないで、まずは同僚や上司に相談してみましょう。
▼「寿退社」の正しい手順や方法をまとめた記事はこちら▼
出産・子育て中
在宅の仕事をしておく・前職とのパイプを持っておくと強い
出産や子育てをしていてもできる仕事として《在宅の仕事》があります。
今はネット上でデータのやり取りをできる時代。在宅で何らかの仕事をしている女性は少なくありません。仕事内容はさまざまですが、前職から発注してもらえる委託業務であったり、登録制の在宅ワークであったり、オークションやフリマアプリでの販売と多岐にわたります。
自分のペースで少しでも取りかかれる仕事を確保しておくと心強いですね。正社員として働いていた時期に、結婚や出産を考えた土台作りをしておくなら安心です。
きっかけは、結婚を報告するときや「子どもを持ちたい」と思ったとき。その場しのぎではなく、先のことを見据えた働き方をしていきましょう。
妊娠中や子育て中でもできるお仕事って?
妊娠中、とくに中期〜後期は仕事が全くできないのかというと、そうではありません。立ち仕事や力仕事に配慮した仕事内容に変えてもらうこともできます。
とくに妊娠初期〜中期は、見た目にはあまり「妊婦感」がないものの、実際には体調が不安定な時期。無理をしない範囲で仕事をもらえないか、上司に相談しましょう。
また、子育て中は子供の面倒も見なければならないため、出社することができません。在宅でできる業務を割り振ってもらえるとベストですが、なかなかそこまでしてくれる企業は少ないのが現状です。
《在宅ワーク》なら、今の自分の生活スタイルに合った仕事に出会うことも可能です。ウェブ上のデータ入力やライティングの在宅ワーク、在宅でのテレアポなど、職種はさまざまです。なんらかの資格やスキル・キャリアがあれば、なおさら幅は広がります。
webデザイナーなどのweb関連だけでなく、経理やファイナンシャルプランナーとしての経験を活かした仕事が舞い込んだり、ペン字・毛筆などのスキルがあれば、BtoBの手書きレター作成依頼がくることも。
仕事の見つけ方としては、在宅ワークを斡旋するクラウドソーシングのサイトで探すことが一番手っ取り早い方法。自宅でできるうえにリスクがなく、挑戦しやすいのもおすすめする理由のひとつです。
有名なサイトにはクラウドワークスやランサーズなどがあります。在宅ワークに興味がある人は、どんな仕事があるのか覗いてみましょう。
▼「育児と仕事の両立」に関する記事はこちら▼
子どもが巣立った後は
自分に残ったスキルを整理しよう
子供が自立して手がかからなくなったころには、「自分に残されたものは何か」を整理してみましょう。
年齢に悲観している場合ではありません!この時期は、仕事に活かせるスキルを活用する第二のチャンスなのです。
今の自分に、残されたものはなんでしょうか?
・資格
・長く勤めた職場・ヒトとのつながり
・長く務めた職種の知識や技術、経験
・短い間でも勤めたことのある知識や技術
・築き上げてきた人脈
・好奇心
・健康
これらのものを活かして、再就職先を探してみましょう。
決して、「何もない…」なんて思わないでください!なんでもやってみたいという「気持ち」や、体力さえあれば、何もできないことはありません。
もし身体があまり強くないとしても、その範囲でできることは必ずあるはずです。
スキルを活かして、今の自分に合ったお仕事を!
自分に残っていることが見つかったら、次はどんな仕事が出来そうなのかを考えてみましょう。
資格のある人や職場とのつながりがある人は、再就職を検討できます。経験や技術があるので、同業種への再就職でも良いですね。学生時代のアルバイトなど、一時的に経験のある仕事でもOK。少しでも経験があると、採用する側も心強いものです。
体力に自信がない人は、自宅から近い職場のパートとして短時間働くのも◎。新しい仲間ができるなどの楽しみも増えるでしょう。
さらに新しい働き方のアイデアとして、上でも挙げた在宅ワークや内職などの、《家にいながらできる仕事》を探すこともできます。一大決心の末、開業して喫茶店を始めるといった大きなことをするのも良いですし、趣味を活かして教室を始めるひともいます。今まで経験したことのない、全く新しい職種にチャレンジする…という働き方も、視野に入れてみてください。
新しいことを始めるのに、年齢は関係ありません。確かに、採用する側としては「年齢」という壁は高いのではと感じることでしょう。しかし、思わぬところで、あなたの力を必要としている場所があるかもしれません。
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まとめ
女性の人生では、ライフステージの変化がたくさん起こります。
そのときに「どんな働き方・どんな生き方をしたいか」を事前に考えておくと、将来的に働きたくなったときにスムーズです。
強みを持っているひとはそれを存分に活かし、「自分には何もない」と感じているひとはまず、自分の人間としての長所を探すことから始めましょう。ひとりひとりの段階にあった働き方が、必ず見つかるはずです。