仕事の悩み

【幅広さが武器に】ゼネラリストって一体どんな人?分かりやすく解説

あかり
あかり
ヒトミヤお仕事相談所へようこそ!ここでは、転職や職場での人間関係など、お仕事にまつわる色んなお悩みを解決するお手伝いをしています。 僕は職員の初ヶ谷あかりです。少しでもあなたの力になれるように頑張りますね!
ゲン
ゲン
私が所長の人見谷弦だ。こう見えても経験だけは豊富でな。スキルアップやマネジメント、働く上でのマインドなんかも助言できるぞ。 まぁ紅茶でも飲みながら、まずはゆっくり話しを聞かせてくれ。

ビジネスシーンで使われる「ゼネラリスト」って一体どんな人なのか、あなたはご存知ですか?

ゼネラリストは、一つの分野に特化したスペシャリストと反対の意味で使われることが多いですが、スペシャリストと同様にビジネスにおける様々な場面で求められる存在です。そんなゼネラリストについて、色んな視点から紐解いていきましょう。

忙しい人のためにこの記事を3行で解説!
  1. ゼネラリストを目指すと前向きな思考やマネジメントスキルが身に付くなど5つのメリットが得られる
  2. 調整力や幅広い知識やスキルがある人はゼネラリストに向いている
  3. ゼネラリストに必要なスキルは傾聴や伝える力など8個

ゼネラリストとは?

まず、ゼネラリストとは何かという基本をおさらいしましょう。

スペシャリストは一つの分野に特化した人物ですが、ゼネラリストは対照的に、幅広い知識やスキルを持っている人です。マネージャーや管理職タイプの人と考えると分かりやすいですね。

ゼネラリストを目指して得られるメリット4つ

それでは、ゼネラリストを目指して得られるメリットは何なのでしょうか。

① 幅広い「知識」が身に付く

スペシャリストは、1つの分野を深堀していくので縦に伸びる垂直な視点を必要とします。対照的にゼネラリストは、様々な部署や職種に目を向けたり、人材の管理やマネジメントをするためにも横に広がる水平な視点が欠かせません。

そのため、業務に関する広い分野を勉強するだけでなく、自ら実践して経験を積む必要もあります。結果的に、広範囲にわたる「知識」が身に付くということです。

② 「マネジメントスキル」が身に付く

ゼネラリストは、人材のマネジメントを実施する場面も多いため、「どう調整したらいいのか」「どんな方法があるのか」など、トライ&エラーを繰り返して学んでいきます。特にマネジメントの分野は座学では身に付かないことが多いので、実践を多く経験することにより「マネジメントスキル」が身に付いていくのです。

③ 「コミュニケーションスキル」の向上

チームメンバーのマネジメントをする際、面談やフィードバックなどでコミュニケーションを取ったり、日々の業務の中で「報・連・相」を受けることが多々あります。さらに社外の協力業者さんと連携して物事を進めたり、時にはお金やサービスについて交渉したりすることもありますよね。

つまり、ゼネラリストを目指すと必然的に関わる人が増えるため、それによって色んな人とのコミュニケーションを取る場面が多くなるのです。そしてその中で、「伝える」「聞く(傾聴)」などを多く経験していきます。その結果、「コミュニケーションスキル」が自然と磨かれていき向上するのです。

④ 思考が「前向き」になる

「すべての経験に無駄なことはない」「どんな小さなことからも学ぶことがある」など、物事を「自責・自分ごと」で考えられるようになるので思考が「前向き」になります。思考は、自分の発言や行動の基礎となるものであり、良い結果につながる第一歩。マインドチェンジを意識することで、あなたの夢や目標の達成の実現にぐっと近づくでしょう。

ゼネラリストに向いている人って?

そんなゼネラリストに向いている人の特徴は

  • 物事の調整ができる人
  • 全体の流れを把握できる人
  • 進み具合など管理が好きな人
  • 目的や目標など前提に立ち返って考えられる人

などが挙げられます。

あかり
あかり
ゼネラリストには、“広い視野”、“客観性”、“さまざまな知識とスキル”、“全体的な管理”などが大切なんですね。これを一気に身に付けるのはかなり難しいと思うので、1歩1歩経験値を積んでいきましょう!

ゼネラリストに必要なスキル8個!

将来的にゼネラリストになりたいと思ったとき、どんなスキルを身に付けておけばよいのでしょうか。ゼネラリストに必要なスキルを8個にまとめましたので、一緒に確認していきましょう!

① 俯瞰(ふかん)視点

俯瞰(ふかん)とは、高いところから見下ろすという意味があります。担当している仕事に対して「全体を見渡す」「広い視野を持つ」ためには、上から全てを視界に入れるような「俯瞰(ふかん)」視点を持つ必要があります

この視点をもっていれば

  • いまどの位置にいるのか
  • そもそも前提は正しいのか
  • 始まりから終わりまでどのような流れになっているのか
  • リスクが発生しそうな箇所はどこなのか

など、物事を進める上でとても大切なポイントを押さえることができます。

② 傾聴(けいちょう)

傾聴(けいちょう)とは、相手の話に耳を傾け話を引き出すスキル。具体的に言うと、「相手をしっかりと受け入れながら、相手の話に共感する」というものです。ゼネラリストは、マネジメントなど管理する立場にいることが多いため、部下や上司、時には経営陣など、多くの人達を話しを聞く機会があります。傾聴することで、人間関係を構築し深い信用を得ることに繋がります。

③ 「伝わる」伝え方

「伝わる」とは、自分の伝えたいことを相手がしっかりと理解できている状態を言います。よく部下や後輩を指導する場面で「これは〇〇してって言ったでしょ!」「前にこういう時は〇〇してって指示したよね?」といったような場面がありますが、これは指示を出した先輩側にも、相手にきちん「伝わる」指示の仕方ができていなかった可能性があります。このように伝え方というのは、日常の会話はもちろん、仕事での指示出しにも影響してきます。

また現代では、仕事の連絡に「slack」や「chatwork」「LINE」などのチャットツールが使われますよね。文字ベースになると、途端に冷たいイメージを与えてしまったり、逆に「(笑)」「w」などを多用して軽い印象を与えてしまったりと、対面とはまた違った難しさが出てきます。そのため昨今では、「会話による伝え方」だけではなく「文字での伝え方」も重要視されてきています。

④ 冷静な「判断力」

ゼネラリストは、幅広い仕事の全体像を把握しながら進めていくことも多く、その途中では様々な場面に遭遇することになります。中には、目に見えているトラブルやリスクもあり、少しヒヤッとする状況もあるでしょう。

そのような場面では、少しのことには動じないメンタルと、素早く正しい選択をすることができる冷静な「判断力」が求められます。焦っていては細かい部分の見落とし発生する場合こともありますし、状況に応じてのフレキシブルな対応も難しくなるでしょう。

1つの仕事を良い結果で終えるためには、最終的にマネージャーや管理者の正しい判断がカギになります。メンバーを正しい方向に導くためにも必要な資質となります。

⑤ 「柔軟」な思考

「いつもこうしているから」「こういうルールだから」など、結果が出ていなかったり成長していないのに毎回同じ方法を取っていては、仕事で良い結果を残すことはできないですし、周囲から信頼を得ることも難しいでしょう。

ゼネラリストは、頭を柔らかくし思考の「枠」を外して物事を考えることも必要な能力です。ただルールや慣習を守るのではなく、歴史を大切にした上で、前提を疑ってみたり、新しい方法やエッセンスを取り入れてみることができる柔軟な思考を身に付けておきましょう。

⑥ さまざまな事柄に興味を持つ、精通しようとする

ここでは、「もしあなたがアパレルメーカーで働くことになったら……?」という例をもとに見ていきますね。

まず、知っている事柄が限られていたらどうなるか考えてみましょう。
たとえば知っている事柄が、

  • 自分が着たいもの=主観
  • 今のトレンド=情報

だけだった場合、全体の流れは把握しにくいですし、コミュニケーションを取る際も難しくなってしまいます。

しかし、「さまざまな事柄に興味を持ち、精通しようとする」スキルがあれば、

  • 自分が着たいもの=主観
  • 今のトレンド=情報

に加えて、

  • どこで作られてどのようにPRされているのか=流通やマーケティング
  • 環境に優しいものは?=エシカル消費などエコ

といったさまざまな要素からファッションを捉えられるようになります。すると、社内外さまざまな人とコミュニケーションできたり、相手から信頼を得られたりする場面が増えるのです。

また、気になった分野を掘り下げていけば、ゼネラリストとスペシャリストの並行も可能となるでしょう。

⑦ リーダーシップ

  • どこに向かえば良いのか、方向性を示せる
  • 自ら率先して行動し、働きかけていく
  • 組織をまとめ、引っ張る

そうしたリーダーシップも求められます。

リーダーシップは、マネジメントをする立場の人にとって必要ないように感じられますよね。しかし一歩下がって調整するだけでなく、ときには手本となって周りに示す場面もあるのです。

特にプレイングマネージャーのように、自らプレイヤーとして物事を進めながらマネジメントしていく人にとっては、欠かせないものといえるでしょう。

⑧ マネジメント

マネジメントとは、一言にまとめると「定まった方向性に向けて、どう進めばよいのかを見い出し、 そこに進んでいけるよう調整する」もの。

たとえば仕事におけるマネジメントでは、

  • 目標の設定
  • 実際の仕事がうまく進むよう進捗確認や仕事の割り振りを行う
  • チームメンバーのモチベーションを上げる施策を考えたりストレスをケアしたりする
  • どういった組織ならパフォーマンスが良くなるのかを考える
  • リスクを洗い出し、そのリスクを小さくするための取り組みを行う
  • 目標から見て今どの段階にいるのかを確認する

などを行います。

しかしこれはほんの一部。状況に応じて適切な方法を選び、実行するのです。もちろん振り返りや今どうなっているかを確認する「モニタリング」も行います。

ゼネラリストを目指すなら「エキスパート・ゼネラリスト」を

2018年2月、ビル・ゲイツは 、FacebookのCEOマークザッカーバーグからの問いにこう答えています。「幅広いスキルを持ち、そのスキルを掛け合わせられる人が解決能力の高い人」。
(引用元:ビル・ゲイツも勧める「エキスパート・ゼネラリスト」とは|Forbes JAPAN
https://forbesjapan.com/articles/detail/20120

成功者は特別な何かを持った人のように考えてしまいますよね。しかしビルゲイツは、ゼネラリストのように「幅広さ」を主体とする姿勢こそが、成功への道筋だと話したのです。

もしあなたがゼネラリストを目指すなら、この言葉を胸に留めておいてはいかがでしょう?この姿勢はあなたを、目標の達成や成功へと導いてくれるはずです。

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