お仕事に関するご相談の中でも、最も多いのが「転職」に関するお悩み。
・上司や同僚との人間関係がうまくいかない
・給与や待遇面、評価制度に不満がある
・現職よりもやりがいのある仕事がしたい
・業種や職種を変えてチャレンジしてみたい
・会社や業界の将来性に不安を感じる
など、転職を考える時には様々な理由があると思います。
個人の状況や感じ方でしか分からない悩み事も多いので、友だちや家族に相談しても、なかなかしっくりとくる回答を得られることも多くはないのではないでしょうか。
この記事では、今までご相談のあった転職相談の事例をもとに、転職で迷ったり悩んだりした際に参考になる大切なコトをまとめています。
転職をお考えの方は、ぜひ1度ご一読ください。
- 自分を理解してから転職活動を始めないと100%失敗する
- どんな転職の悩みでも必ず解決の道はある
- 今の仕事を全力でやり切ることが「幸せな転職」への近道
Contents
転職で悩んだ時、まずやるべきことは?

様々な理由から転職したい!と思い立った時に「でも何から始めたらいいんだろう?」と思ってしまいませんか?
現状に不満はあるけど、どうやって何から手を付けたらいいのか分からないという気持ち、お察しします。
明確な目的やビジョンがあって転職活動を始める人は少なく、最初に迷ってしまうのはごく当たり前のことなのでご安心ください。
転職したい理由を書き出してみよう
まずあなたはなんで転職をしたいと思ったのでしょうか?
自分の中でその理由があやふやなまま転職活動を始めてしまうと、ほぼ100%の確率で失敗してしまいます。
「何となく今の職場が嫌だから・・・」「勤めて3年くらい経ったし、そろそろ転職するタイミングかなぁ」「同僚も会社辞めて大手に転職したって言ってたし」など、何となくな理由や、自発的ではない理由、後ろ向きな理由である場合、1度立ち止まってよく考えてみることをおススメします。
場合によっては転職すべきでない可能性もあるからです。
そこで役に立つのが、転職したい理由を書き出してみるという方法です。書き出してみると自分の考えや想いが整理され、なぜ転職したいと思ったのか、転職によって何を解決したいのか、本当に転職という方法をとる必要があるのかなどの理由や動機がはっきりするかもしれません。
さらに深堀りしたい方はマインドマップまで落とし込んでみるとより効果的です。この書き出しの作業はなかなか進まないのであれば、転職の時期としては少し早すぎるのかもしれません。
自分の目標や夢、経験やスキルを振り返ろう
転職活動を始める前に自分自身をよく理解することが大切です。
普段はあまり意識しないことなので、意外と自分のことってよく知らなかったりしませんか?転職活動を機に、自分の考えや想いを棚卸してみましょう。
目標・夢を再確認しよう
転職のゴールは希望する企業に内定することではありません。
おそらく、あなたの思い描くゴールとは、内定のもっと先にあるあなた自身や周りの方達との幸せで豊かな生活ではないでしょうか。
目先の内定に捉われず「昔から憧れていた〇〇社で働きたい」「最終的には起業したい」「夢だった〇〇の仕事に就きたい」「年収は700~800万円くらいまで上げていきたい」「家族を大切にできる勤務スタイルの会社で働きたい」など、自分の目標や夢を再確認した上で転職活動を始めれば、失敗したり、遠回りになってしまうリスクを減らせるはずです。
経験やスキルを認識しよう
次に、今まで培ってきた経験やスキルを思い返してみましょう。
資格や技術などの手に職があるかもしれませんし、対人スキルや人脈、社内外の表彰、プレゼンテーション能力、決して諦めないガッツなど、あなた固有のユニークなものかもしれません。
これをしっかりと認識しておくことで、企業側が求めている人材と自分との共通点やギャップが浮き彫りになるので、転職活動を有利に進めることができます。
例えば、フランス料理店でのホール勤務経験があってワインの知識をたくさん持っていたとしても、転職先が日本酒がウリの飲食店だった場合、どんなにワインの知識をアピールしても企業側はきっと魅力を感じてくれませんよね?
自分の持っているカード(経験やスキル)を理解していないと、企業側の求めているカード(求めている人物像)を提示することができません。
このような自己分析をより正確に行うには、株式会社リクルートホールディングスでも使用されているWill・Can・Mustのフレームワークを使ってみるのも良い手段です。
家族や友達、知り合いに相談してみよう
転職したい理由や目的の確認、自分の経験やスキルの棚卸しが済んだら、その考えを持って身近な人に相談に行ってみましょう。
人を選ぶ基準としては、何度か転職を経験している人がいいと思います。家族はあなたの性格を1番良く知っていますし、友人は同じくらいの年齢で似たような悩みを持っており、それを乗り越えてきた人もいるかもしれません。
ただ、あまりに近すぎる人だけに相談するのも良くありません。親しい間柄だと甘えや馴れ合いが発生してしまい、偏った考えになってしまう可能性があるからです。あなたの知り合いの中でも、尊敬できる先輩やちょっと厳しいイメージのある人など、そこまで仲良くはないけど相談にしっかり乗ってくれそうな人に勇気を出して連絡してみましょう。家族や友人とは違った目線でアドバイスをくれると思います。
人に自分の考えや想いをアウトプットすることは、記憶の定着や、違う側面から物事を見ること、行動する気持ちを高めたりする効果も期待できます。
・転職は準備が8割!まずは焦らずしっかり準備を
・転職したい理由は書き出しましたか?
・自分の経験やスキルを認識できましたか?
・家族や友人だけでなく、信頼している第三者にも相談しましたか?
「人間関係」が原因で転職を考えている場合

職場での人間関係を理由に退職する方はとても多いです。エン・ジャパン株式会社が2018年に行った「退職のきっかけ」についてのアンケート調査でも退職理由の第4位にランクインしています。特に女性は人間関係をきっかけに退職を考える方が多いという結果になっています。
こんなにも多くの方が大変な人間関係の職場に身を置いているということは、あなたの周りにも同じ悩みを抱えている方が多いかもしれないということです。それでは、人間関係の良くない職場に当たってしまった場合、どうすればいいのでしょうか?
職場での人間関係の中から「不満の原因」を見つけよう
嫌なことを思い返すのは辛いかもしれませんが、あなたは誰にどんな不満を抱えているのか冷静に分析してみましょう。
・社長や役員の態度が高圧的すぎて怖い
・上司(先輩)からのパワハラがある
・同僚から嫌がらせやイジメがあって辛い
・部下(後輩)と性格が合わずストレス
・取引先からの理不尽な要望やクレーム
・セクハラやモラハラがあるが相談できない
など、不満の原因をしっかりと認識することで、自分で解決できる問題なのか、自分ではどうしようもない問題なのかを判断することができます。
職場全体の人間関係に不満を持っているというよりは、特定の誰かに不満を抱いているケースの方が多いため、なるべく解決の道を探る方がベターかもしれません。人
間関係が原因で転職を考えている場合、解決に精神的負担が伴うため、あまりに負担が大きい場合は無理に解決を目指す必要はありません。退職することを伝えにくい、引き留めにあって長引きそうなどの事情があれば退職代行サービスを利用することも一つの手段です。3万円~5万円程度の利用料金で依頼できるようです。
自分でも解決できる場合
自分にも原因があるかもしれない、または第三者を通すことで解決できるパターンです。
でも、もしかすると転職して3ヶ月目なら、まだ自分に合う合わないを判断するには少し早いかもしれないぞ。話しを聞いていると、少し自分からコミュニケーションを取りにいくことが少ないように感じるがどうだろう?
いきなり全員と仲良くすることは難しいだろうから、まずは誰か1人、あなたが話しやすい人を味方にしてみよう。
出退勤の時には目を見てしっかりと挨拶をしてみる、積極的に仕事を教わる、感謝を細かく伝える、ランチやディナーの時間が同じなら誘ってみる、などが効果的だと思うぞ。
人に頼られたり、感謝されて嫌な気分がする人は少ない。周りの人の性格を変えることはできないから、少し勇気を出してあなたから歩み寄ってみるのはどうだろう。
特に転職して間もない頃は、職場に馴染めずストレスを感じることも多いです。新しい仕事や職場に慣れるまでは、体調や気持ちの面に不調が出てしまった経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。1~3ヶ月くらいの間、自分から歩み寄ってみても状況に変化が見られないようであれば転職を考えてみましょう。
- 「あいさつ」を明るく笑顔でしよう
- 職場の人の名前を覚えて、名前で呼びかけてみよう
- 「何かやることはありませんか?」など積極的に仕事を教わろう
- 仕事を教わる時は必ずメモを取って、後で復習しよう
- 「ありがとうございます」など感謝は細かく伝えよう
- ランチなど仲良くなる機会を作ろう
自分では解決できない場合
相手に原因がある、または複数人や職場全体、社長や経営陣に問題があるパターンです。
考えられる原因は3つある。
1つ目は、あなたへの好意や期待感の裏返しから厳しく接してしまっているパターン、2つ目は、単純に性格や仕事のスタイルが合わず嫌われてしまっているパターン、3つ目は、上司にマネージャーとしての能力が欠落しているパターンだ。
どのパターンにせよ、1度上司に不満な気持ちを伝える必要がある。
直接言うと問題がこじれてしまう可能性があるので、直属の上司と同等か上の役職の人に相談し、人事部などの第三者から本人に伝えてもらうのがいいだろう。
それでも上司の態度に改善する様子が見られなければ、人事異動や配置転換を希望することをおススメするが、中小・零細企業に勤めていて異動が物理的に難しい場合は、上司と関わりの薄い仕事を希望してみることも1つの手だ。
パワハラ上司が堂々と幅を利かせているような会社なのであれば、他に大きなメリットでもない限り、長く在籍する意味はないとは思うけどな。
特定の誰かに不満を感じている場合、話し合って和解するか、自分から遠ざかる、相手を遠ざけてもらう、または気持ちに整理を付けて上手くやっていくしか方法がありません。
物理的、精神的にこれらの方法をとることが難しければ、転職をするのがいい選択でしょう。
- 自分にも非はないか思い返そう
- 相手はなぜ自分に敵意を持っているのか考えよう
- 不満は人事部などの第三者から本人に伝えよう
- パワハラ上司が幅を利かせている会社は赤信号
- 価値観の違いは誰とでも起こりうる
「ハラスメント」を受けた時の対処法や労災認定についての記事もあわせてお読みください。

「給与や待遇面の不満」から転職を考えている場合

給与や手当、昇給やボーナスなど、主にお金の面での不満から転職を考えている人も多いでしょう。
dodaが全国の20代のビジネスパーソン男女300人を対象に行った「給料の満足度」に関する調査では現状の給与に対して「(まぁ)満足していない」という回答が約50%にのぼりました。
不満の原因は「お金」か「仕事量」か
まず考えるべきことは、あなたの不満の原因はほんとにお金の問題なのかということです。
給与に対して不満が出るということは、自分が担当している仕事量や成果に対して正しく評価されていない、または勤務時間や休日とのバランスがとれていないと感じている状態と言えます。
この場合、単純に給与が上がれば不満が解消されるのか、ワークライフバランスが適正なら不満が解消されるのかで、あなたの動き方が変わってきます。
「お金」が不満の原因の場合
現状の仕事量や勤務スタイルなどに不満はなく、単純に給与の低さに不満を感じているパターンです。
マネージャーに昇格しているということは、きっとあなたはそれに見合うだけの能力を持っているのではないだろうか。休日や残業にも問題がないということだし、ここは会社側に給与交渉をしてみてはどうだろう?
勇気が必要なことかもしれないが、社員に与えられている権利だし、黙っていて上がる見込みがなさそうなら言ってみた方があなたの為になると思う。
本来なら昇格や、仕事が増えたり変わったりしたタイミングが望ましいが、そうそう何度も来る機会ではないから、月1のミーティングや面談の時、または上司に時間を作ってもらって直接話しをしよう。
交渉の時には、まずは日頃の感謝と、この会社に長く勤めていきたい気持ちを伝えてから本題に入ろう。その後は冷静に、自分の業務内容や仕事量、チームや売上への貢献度合い、業界や年数での平均給与水準などを材料に、自分の希望年収を伝えるんだ。だいたい今の年収から2割程度のUPを狙っていこう。
もし希望が通らなくても落ち込む必要はない。その時は、会社側が決めている昇給テーブルを明示してもらうか、テーブルがなければ「これがクリアできれば昇給」というハードルを設定してもらおう。
目標があった方が、仕事にも張り合いがでるかもしれないな。年収UPを目指して頑張ろう。
給与だけに不満があり、他には特に目立った不満がないのであれば給与交渉を行うも1つの手段です。
なかなか勇気が必要なやり方かもしれませんが、今までも給与が上がったことがないのであれば、自分から言ってみないとこれからも上がる希望は薄いでしょう。
昇給基準を明確に定めている会社であれば安心ですが、中小・零細企業では上司の曖昧な評価で昇給を決めていることも多いです。自分の仕事ぶりや業界全体の水準と比べて、あなたの評価=給与が低いと感じるのであれば、給与交渉を行ってみましょう。
交渉を行ったことで、あなたの立場が悪くなってしまったり、何があっても絶対に昇給させない!というような姿勢の会社なのであれば転職することも1つの選択肢です。
dadaエージェントサービスで実際に転職をした6,000名のデータから、転職で年収がアップした人の傾向をまとめたデータもあるので参考にしてみてください。
- 自分の評価=給与は適性なのか考えてみよう
- 給与交渉は当たり前の権利
- 交渉はデータ重視で冷静に
- 昇給テーブルを見せてもらおう
「ワークライフバランス」が不満の原因の場合
お金の問題というよりは、残業や休日などのワークライフバランスに不満を感じているパターンです。
根本的に残業を減らすには会社全体で取り組まないといけないことも多いですが、個人でできる努力もあるのでいくつかご紹介しますね。
1つ目は、上司に残業の多さによる不満を訴えることです。残業が常にある状態では会社全体の感覚がマヒしてしまい、勤務時間を管理するはずの上司も、部下に不満をぶつけられるまで異常なことに気が付いていないかもしれません。
2つ目は自分自身の意識を変えることです。スケジュールを立てて仕事をする、他の人に任せられることは任せる、今日やる必要がないことは翌日に回す、自分の仕事が終わって他に手伝うことがなければ早めに帰るなど、意識すればできるレベルのことで残業時間を大幅に減らせるかもしれませんよ!
残業の時間を減らすことができれば、趣味や友だちと遊んだりといったプライベートの時間を増やすことができるので、仕事内容に問題を感じていないのであれば、いまのお給料でもストレスなく働けるのではないでしょうか。
あなたが勤める会社が、月給に決まった時間分の残業代が含まれているみなし残業代制(固定残業代制)の場合、残業を減らせば減らすほどお得ですね!
OpenWorks社が6万8,000件の社員クチコミから調査したデータをみると、約50%の労働者が月30時間以上の残業をしているという結果がでています。
本来であれば残業時間は年収に比例して増える傾向にありますが、外食や小売り業に関しては残業代が低く、年収が上がっていない実態があるようです。
このケースの場合は、月4日のお休み(月26日勤務)で平均して1日2.5時間の残業があるということなので月に65時間もの残業をしている計算になります。月60時間以上の残業は、身体はもちろん心にもダメージが大きく、健康リスクが大きく高まります。
そもそも、労働基準法では1日8時間・週40時間が法定労働時間とされており、それを超える場合、会社側は36(サブロク)協定の締結・届け出をする必要があります。
しかし、中小・零細企業は36協定の締結・届け出を行っていないことも多くあるのが現実です。36協定についての説明がなく違法に残業をさせられている、またはそもそも残業代が支払われていない会社なのであれば、すぐに転職の準備をした方がいいでしょう。
- 残業代はちゃんと支払われているか
- 意識すれば減らせる残業もある
- あまりにも多い残業は心身に大きなダメージ
- みなし残業代制の場合、残業減らせばお得に
- 未払い残業代は取り戻すことも可能
「キャリアアップ(チェンジ)、働きがい」を求めて転職をしたい場合

アンケート結果を見ると、近年最も多い転職理由が「ほかにやりたい仕事がある」などのキャリアアップやキャリアチェンジ、更なる働きがいを求めての理由です。
キャリアアップや働きがいの定義は人それぞれですが、共通して自分自身の理想に近づく仕事という意味だと捉えることができるでしょう。
このように、更に上を目指して転職を考えているパターンでは、転職のスキルやコツだけでなく強いメンタルも必要になってきます。
今の仕事をちゃんと”やり切ったか”で考えよう
転職が成功するかどうかは、今の仕事をちゃんとやり切ったかどうかに全てかかっていると言っても過言ではありません。なぜなら、今の仕事で得た経験やスキルを活かさないと、更に上を目指すような転職をすることはできないからです。
もしあなたが、今の仕事を精一杯やり切ったと胸を張って言えないのであれば、転職は一度思いとどまった方がいいでしょう。しかし、今の会社でしっかりと勉強し、自分のキャリアプランを考えた時に、そろそろ次のステップに進みたいと思うのであれば前向きに歩を進めていきましょう。
キャリアアップと一口に言っても、同じ職種や業界でスペシャリストを目指すこともできますし、別の職種や別業界に進んでゼネラリストを目指すこともできます。
この時点で、自分のキャリアプランがない方は必ず考えてみてください。プランがないままに曖昧な転職をしても、絶対に上手くいきません。何事もきっちりした計画(プラン)が大切です。
スペシャリストを目指す
スペシャリストとは専門分野や特定の領域に特化した人のことです。
◆スペシャリストの一例
- 技術者(エンジニア)
- デザイナー
- 医師、看護師、薬剤師
- 士業(弁護士、税理士、社労士など)
- 大学教授、研究員
- 〇〇専門家 など
あなたが今の仕事が大好きで、ずっと続けていきたい!もっと詳しくなりたい!と思うのであればスペシャリストを目指すのがいいでしょう。
特定分野に関する深い知識、優れた技術、長い経験を必要とするスペシャリストは、経験を重ねれば重ねるほど、そして結果を出して周りに認められるほど出世しやすいといえます。
しかし、スペシャリストとして優秀でも、マネジメントに優れているとは限りません。スペシャリストの中には、個人作業は得意でも、チームをまとめることは苦手という人もいるので、出世してもプレイングマネージャーどまりというケースも多いです。
スペシャリストは個人でもハイクオリティな仕事ができるスキルを身につけているため、独立開業しやすいのも特徴のひとつです。手に職を持っているため、同職種や同業界への転職にも有利と言えるでしょう。
しかし独立すると、事務や経理といった業務も自分でこなす必要があるので、本業だけに集中したいという方には向いていないこともあります。
社内でスペシャリストとしての地位を確立しているのであれば、そのまま上を目指すのもひとつの手かもしれません。
ゼネラリストを目指す
ゼネラリストとは保有している知識や技術、スキルが広範囲にわたる人のことです。ビジネスシーンでは、スペシャリストの対義語として使われます。
◆ゼネラリストの一例
- 総合職
- マネージャー
- 管理職
- プロデューサー
- 経営者 など
あなたが、もっと色んな仕事を経験したい!管理職や人を動かすポジションにいきたい!と思うのであればゼネラリストを目指すのがいいでしょう。
ゼネラリストの特徴は部署やチーム全体を広い視野で見渡すことができ、マネジメントや調整役に適していることです。組織に与えられた目標を達成できるかどうかに重きを置き、目標達成時に充足感を覚える人が多いです。
「将来は重役につきたい」「経営者になりたい」と考えているなら、ゼネラリストである総合職や人事担当として採用されるのが近道です。しかし、優秀なゼネラリストになる道は険しいものです。あらゆる分野の基礎知識を覚えることは簡単なことではありません。
また、ゼネラリストとして最も重要であるマネジメント能力が高くなければ、どんなに幅広い知識を持っていたとしても、ゼネラリストとしては早い段階で限界が来てしまうでしょう。要職にもつけず、何かのスペシャリストになれず、中途半端にくすぶってしまう器用貧乏にならないよう気をつけなければなりません。
ゼネラリストは、マネジメントという客観的な評価が難しい仕事を担っているため、転職活動での実績のアピールが難しいことがあります。数字や視覚的に示せる実績がないと年収が下がってしまうこともあるかもしれません。
独立開業する場合は、フリーランスのように1人で活動するのではなく、従業員を雇用して、今まで培ってきた幅広い経験や知識を活かすことを考えた方がいいでしょう。
ゼネラリストは管理職に向いているので、今の会社や転職でキャリアアップを目指すか、独立して経営者を目指すか、どちらが自分に向いているのか考えてみましょう。
- 今の仕事をやり切ったと言えますか?
- キャリアプランは考えましたか?
- 目指す方向性ははっきりとしていますか?
まとめ
日本人の多くは、1日8時間・年間240日以上という多くの時間を仕事に費やしてします。この数字からも分かる通り、仕事選び=転職はとても重要で大切な選択です。
現職に不満を抱えているからと言って簡単に転職に踏み切るべきではありませんが、自分にとって耐えられない環境から抜け出したかったり、キャリアアップを望むような前向きな転職であれば、どんどんチャレンジするべきだと思います。
より良い転職をするために1番大切なのは、今の仕事を全力でやり切ること。全力でやり切った先に、経験やスキルなどの強みが蓄積され、その強みを活かすことで、目標や夢に近づくような幸せな転職ができるんです。
繰り返しになりますが、まずは焦らず準備をして、自分のことをしっかりと理解した上で転職活動に臨みましょう!
最後に、この記事をご覧になった方が1人でも多く、幸せな転職ができることをお祈りしています。